PRIVATE MOON

財津和夫 PRIVATE MOON歌詞
1.プロローグ


2.PRIVATE MOON

作詞:財津和夫
作曲:財津和夫

部屋の窓から 月が見えるよ
これからの秘め事を
みつめてる みつめてる
閉じた瞼に 君が見えるよ
腕の中 ぼくの中
今夜こそ 今夜こそ
心は夜につくられる
月は静かな神だから
ひそやかに ひそやかに

海の底まで 月の雫が
おりてくる おりてくる
恋をした獣には
すくいあげたら 君の体に
おとしてゆく おとしてゆく
Ah 点々と 点々と
月の光が変えてゆく
ぼくのすべてが牙をむく
わがままに わがままに
羽根をどんなにふるわせても
網の中でうごめくだけ
もう君は もう君は


3.夢の鍵

作詞:財津和夫
作曲:財津和夫

かくれて食べる スプーンで食べる
砂糖の味は 格別だった
蜂蜜シャワー 浴びてみたいな
チョコのプールに とび込みたいな
子供の頃は 震えながら
ゆだねていた 閉じる瞼

どうしたらいい 忘れられない
子供のあの日 とりもどしたい
甘い甘い甘い 夢の世界
金じゃ駄目だと わかっているよ
だから君を さがしているよ
さがしているよ だから君を

幸せの手前で いつも目が覚めて
退屈な日々にもどるよ
快楽のその箱 君だけが開けるよ
秘密の鍵 奪いにゆく

愛や恋なら すぐにできるさ
嘘でぶ厚く 固めればいい
いやしだったら ファースト・フード
店に並べば 笑顔はくれる
どこにもあるよな 喜びじゃない
すがる気持ちを 分かっておくれ

虹色の言葉で 心を溶かして
思うとおりの夢を見させて
金色のメロディ 君だけが奏でる
今からすぐ 盗みにゆく

大人の罪のはじまりは 魔法を使うこと
終わった日々を追いかけて 魔法にすがること


4.見えないパラダイス

作詞:財津和夫
作曲:財津和夫

こんなに誰もが望んでいるのに
どうして見えない この世のパラダイス
きっとほんとは どこかにあるから
誰かがかくした この世のパラダイス

噂の少女が夢見る世界
ほんとのパラダイス 見せてお願い
大人の瞳じゃ ちょっとダメかい

まだ見ぬトキメキ さがして彷徨い
人は皆どうして その箱を開くの

少女が夢みる美しい世界
彼女は見知らぬ国からの遣い
それとも 大人たちの幻かい

どこにもいるよなかわいい少女
不思議な少女…


5.ここまでおいで

作詞:財津和夫
作曲:財津和夫

愛なんてあげましょう いくつでもポケットに
ホラ キャンディのように
だからおいでよ この国へ
幸せもあげましょう 好きなだけもたせましょう
ホラ 綿菓子のように
だからおいでよ この国へ
甘いバナナ 甘いミルク
お月さまの下で ハシャゲ ハシャゲ
楽しい夜 あの手この手
気が済むまでここで ハシャゲ ハシャゲ

誓いましょ 何度でも 片手あげ タクシーを
ホラ 止める要領で
だからおいでよ この国へ

友達なら 電話すれば
マネキンでも並べるように呼べるさ
つづけようよ あそこに見える
夜の角を二人曲がり終わるまで

真心もいくらでも プレゼント手渡すよ
ホラ ティッシュのように
だからおいでよ この国へ
だからおいでよ この国へ


6.バラ色のドア

作詞:財津和夫
作曲:財津和夫

絵本の話じゃない リアルな話さ
不思議な君と やっとの出会いさ
Ah わたされた地図のとおりさ
間違えずに来たよ
バラ色のドア 開けて手招きする
たがいのことは 何故かすべてわかっているのさ

誰もが知っている 恋するトキメキ
ここにも聴こえる 天使のザワメキ
Ah それとも 不幸をあざ笑う
いたずら好きの囁き
バラ色のドア 押して入ってゆくよ
まわりのものは 何ひとつ眼には入らない

出逢えば終わりだと 誰かは言うけれど
知りたい 知りたいよ もっともっと君のこと
Ah やさしく抱いて 夢をみせて
まだ誰も知らない愛
肌色のドア 開けて入ってゆくよ
飾りの窓は じっと二人をみつめる
裸のボクは 微笑み よこたわる
飾りの窓があるだけの すみか


7.あなたをください

作詞:財津和夫
作曲:財津和夫

馬鹿馬鹿しく大きな天井
あなたのいない空は
魂のぬけがらさ
あなたが消えてから
ただの安い風景画
あなたのいない庭は
神経がもつれてる
あなたが消えてから

傷口のぞいてよ 指でひらくから
心の底の底まで 見えているだろう

死んだくじらのような
あなたのいないソファ
ふたりが見た月は
今では誰のもの

ただのでこぼこ道
あなたのいない階段
ただそこに降りてくる
妖しい月の光

太陽の子供になれたら のこってくれたかい
願いはたったひとつだけ あなたをください


8.あなたの知らないこと

作詞:財津和夫
作曲:財津和夫

風が吹けば 風に
星をみたら 星に
祈っている いつも
あなたの欲(のぞ)む
幸せのために
知りあってずっと
あなたは知らないこと

名前呼んでみる
眠りにつくとき
あなたの背中
今日もみつめていた
誰よりも好き
死んでしまうほど
あなたは知らないこと

こんなに身近なことが
こんなに苦しいとは
けれども人はえらんでしまう
かすかな望みの道を

あなたの言葉
何気ない言葉
傷ついた涙
風の中に捨てた
夢の中のあなた
やさしそうな人
あなたは知らないこと

鏡に写ってみる
誰かにみられるように
けれどもそこに浮かび上がる
一羽の悲しい鳥

あなたの好きな
歌を唄っている
囲いの見えない
あなたの腕で
夜の風に吹かれ
セクシーに踊る
あなたの知ってること


9.どこまでも追いかけて

作詞:財津和夫
作曲:財津和夫

突然 突然 生まれた胸の中に
人を本気で愛せる力
短い 短い 命がせつなくて
人は 誰かと生きてゆくから
鳩のように 一息に
ビルの上まではばたいたよう
誓いの言葉届けたい
風の中 泳いで
命尽きても

飾ろう 飾ろう 左の胸の上に
愛の勲章 誇り高く
変わるよ 変わるよ 今日から 何もかも
きっと 近づく 愛の嵐で
迷路のように この街は
ビルとビルの谷間があるだけ
あなたへ歩くよ 信じて歩くよ
命尽きても

つばさをひろげて あなたをのみこむよ
海にそりたつ 波のように

どんなに どんなに 厳しくつらい未来でも
あなたのそばで眠りたい


10.この世の端でも

作詞:財津和夫
作曲:財津和夫

前にすすめばいい たった一歩でも
変えられたらいい たったひとつでも
夢みて生きてる訳じゃないけど
絶望のためでもない訳だから

負け犬でも 負け猫でもいい
天使にも悪魔にもなりたくないさ
名前のない 魚でいいから
おだやかな海の中にいたいだけ

ダイオキシンにまみれても
君さえいてくれたら
交通渋滞イライラしても
君さえいてくれたら

だますより だまされた方がいい
くやしいけれど心は平和さ
自信もなく ものぐさだけど
なんとかこの世の端でも生きのびるさ

近ごろじゃ 大安売り
誰もが欲しがる愛のコトバ
いいじゃない 笑えるなら
悲劇で終わるより喜劇がいい

他人に嫌味を言われても
君さえいてくれたら
もどれない人生でも
君さえいてくれたら

後悔してもいい たった一日なら
弱音吐いてもいい たった一言なら
自分を助けよう 自分を許そう
そしたらもう一度起き上がれるさ


11.GOAL

作詞:財津和夫
作曲:財津和夫

もう助けない 誰のことも
もう泣かない 誰のためにも
誰の誕生日にもおめでとうは言わない
君以外には 君以外には

歌詩とメロディのように
母親と子供のように
涙とそれをぬぐう指のように
いつもそばにいさせて いつもそばにいさせて

君の幸せのために 生きられること
それがぼくのゴール
コートのように寒さから 守ってあげたい
今日から見えるほど 愛を形に

滝におちる水のように
激しくくだけても
また流れつづけるよ
君のところまで 君のところまで

高級レストランいけなくても
高価な宝石なくても
願ったように生きられなくても 神様
二人を離さないで 二人を離さないで

君の幸せのために 生きられること
それがぼくのゴール
花びんのようにすっぽりと 包んであげたい
今日から見えるほど 愛を形に

土と花のように
夢と現実のように
嵐と青空のように
二人をずっとつないで
二人をずっとつないで
二人をずっとつないで